頬 あご 肌荒れ

なんだ、そんなこと?

 

そろそろ時間だから行くよ!


 

 

はーい!


 

今日の公演は私の所属している劇団と、違う劇団との2劇団同時公演でした。そこで舞台の後、交流会をしようということになっていたのです。

 

忙しい仕事ですからあまり出会いの機会もないということで、先輩たちは男性劇団員を目当てに気合の入った服装をしています。

 

私はこれ以上肌荒れが悪化しないよう、薄化粧だけ施すと、一緒に飲み会の店へと向かいました。

 

 

 

店に入ると、もう一つの劇団員はすでに集まっていました。

 

この劇団の主役の真知子さんは宝塚の男役のような凛々しい魅力があり、私の憧れの人でもあります。

 

先輩方が男性の隣へと陣取ってくれたこともあり、私は偶然にも真知子さんの隣へと座ることができました。

 

 

今日はお疲れさまでした。


 

 

お疲れさま。ビールでいい?


 

そう言いながら、自分も豪快にジョッキを煽ります。

 

その横顔の美しいことといったら……女性が好きという訳ではありませんが、男役の人が出すオーラは劇団員にとって特別なものです。

 

 

どうしたの?


 

 

あの、真知子さんは私よりも長い間メイクをしたり、スポットライトを浴びたりしているはずなのに、肌荒れが無いなと思って。


 

緊張しながらそう伝える私に、真知子さんは大きな声で笑いました。

 

 

なんだ、そんなこと?


 

 

結構悩んでるんです。今もこんなに肌荒れができてしまって。


 

薄化粧だから丸見えになっている頬やあごのあたりを触ってみせると、真知子さんが言います。

 

 

次の『 大人ニキビに効果があるって聞いて 』へ

 

 

 

なんだ、そんなこと?|オルビスクリアショートストーリー



このエントリーをはてなブックマークに追加